車買取業界で働く現役中古車査定士の独り言

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日本の車が海外に輸出されるって本当?どこの国に輸出される?

 

 

日本の車が海外に輸出されるって本当?どこの国に輸出される?

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買取りをしてもらった日本の車が海外に輸出される。という話を聞いたことがありあせんか?結論からお伝えすると「YES」です。
モンゴル、パキスタン、香港、ロシアなど様々な国に日本の中古車は輸出されていきます。

 

海外に自分の愛車が輸出される。ってなんか不安ですよね。わかります。私も最初は何で?と思っていました。
でも、海外に輸出されるのも実はメリットがあるんです!

中古車買取りで働いており年間1,000台中古車を買い取っている査定マンが経験に基づいた情報をお伝えします。

 

 

 

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中古車が海外に輸出されるメリットとは?

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中古車買取りを利用しようとしている方にとっても、「海外に輸出される」というのはメリットが高いので簡単にお伝えします。

 

中古車市場というのは、あなたが買取り業者を利用して車を売却し、ほかの人に売却をして車を回していくというサイクルなのですが、輸出される車はバイヤーという業者が通常よりも高い金額で購入することが多いため、中古車買取り業者も車の金額を高く提示しやすいという傾向があります。(車種や規制によります)

 

後からお伝えしますが、どの国にどんな車が輸出されるかを確認して、あなたの車が輸出対象の車だった場合は、高価な金額で買取りをしてもらう可能性が高くなります。
なので輸出される車なのかどうなのかを要チェックです。

 

なぜ国内中古車が海外に輸出されるの?

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簡単に説明すると、安心・安全な日本メーカーと認識されているからです。
外国の車は日本のように「車検」というものが基本的にはありません。

 

日本の車はどれだけ走っていても2年に1回は必ず検査を受けなければ道路を走ることはできませんよね?なので、距離に関わらず定期的に点検されているため人気なんです。

 

ちなみに、海外では壊れた時や調子が悪い時だけ車屋に行き修理をする。というのが一般的な考え方なのでので日本のように整備をきちんとしているのは世界的にいても珍しいことのようです。

 

新車ではなく、中古車が海外に輸出されるのか?というのも重要なポイントです。
実は税金の関係で、新車よりも中古車を輸出した場合関税が安くなります。
もちろん規制はあるので、すべての中古車が輸出できるわけではありませんが、
日本の車を関税を払ってでも高い金額で輸出するほど国産車は人気が高いということですね。

 

逆に日本でも「ベンツ」や「BMW」のように輸入された車があり、高級車というイメージがあると思いますが、輸入する際に関税が発生しているので日本での販売価格は高くなっています。

 

 

 

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どこの国にどんな車が輸出される?

 

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一番気になっているのは、
「私の車は輸出されるの?」「高い金額で買い取ってもらえるの?」
ということだと思います。

 

お待たせしました。
主要な輸出国と車両をお伝えしていきます。

 

・パキスタン

ヴェゼルハイブリッド、ヴィッツ、ハイエース、パッソ、アクア、クリッパー、エブリイ、カローラアクシオハイブリッド、アルト、プリウス   

 

・バングラディシュ

カローラアクシオハイブリッド、カローラアクシオ、プレミオ、アリオン、ノアハイブリッド、ヴェゼルハイブリッド、ハイエース、アクア、カローラフィルダーハイブリッド、プリウス    

 

・スリランカ

ヴィッツ、プレミオ、カローラアクシオハイブリッド、C-HR、エブリイV、ヴェゼルハイブリッド、クリッパー、パッソ、アリオン   

 

 ・モンゴル

プリウス、アクア、SAI、カローラフィルダーハイブリッド、インサイト、カローラフィルダー、カローラルミオン、プリウスα、ハリアーハイブリッド    

 

・香港

プリウス、スペイド、フリード、ヴォクシーハイブリッド、エスティマ、キューブ、プリウス、アルファード、ヴェルファイア、ヴェルファイアハイブリッド   

 

・マレーシア

アルファード、ヴェルファイア、ハリアー、エスティマ、RX、ランドクルーザー、ウィッシュ、オデッセイ、ヴェルファイア、ベンツCLAクラス    

 

・シンガポール

不明   

 

・ニュージーランド

アクア、プリウス、レガシイツーリングW、ティーダ、ハイエースV、デミオ、NV350キャラバンV、インプレッサ、アウトランダー、デュアリス   

 

・ケニア

ノート、パッソ、ヴィッツ、プロボックスV、カローラフィールダー、ヴァンガード、ハリアー   

 

・タンザニア

イスト、シエンタ、カローラアクシオ、マークX、アルファード、ラウム、ハリアー、ベルタ、イスタ、RAV4    

・ウガンダ 不明   

・ザンビア 不明   

 

・モーリシャス

フィットハイブリッド、アクア、ヴィッツ、ヴェゼルハイブリッド、スイフト、NV200バネットV、ヴィッツハイブリット、エクストレイルハイブリッド、カローラアクシオハイブリッド    

 

・ロシア

フィットハイブリッド、アクア、ヴィッツ、ヴェゼルハイブリッド、スイフト、NV200バネットV、ヴィッツハイブリッド、エクストレイルハイブリッド、カローラアクシオハイブリッド    

 

・キプロス

ノート、フィット、ヴィッツ、デミオ、マーチ、スイフト、アクセラスポーツ、スイフト、デミオ、アクア    

 

・英国

プリウス、プリウスα、エスティマ、エスティマハイブリッド、エルグランド、ヴォクシーハイブリッド    

 

・ジャマイカ

ヴォクシー、ノア、プロボックスV、ストリーム、AD、ウィッシュ、カローラフィールダー、サクシードV       

 

以上になります。

それ以外にも輸出されている国や車両はありますが、
需要が高く、人気な車種をまとめてみました。

 

トヨタの車がダントツで人気ですね。
査定をしていてもトヨタの車は他の車よりも作りがしっかりしていてデザイン性も高いので海外でも評価されている傾向にありました。

 

 

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輸出するのに規制はあるの?買取り価格への影響は?

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【輸出規制】

・パキスタン 

比較的新しい車両だけが輸出されるため、買取り価格に大きく影響があります。
製造、登録年規制:乗用車2WD→製造から3年以内:乗用車4WD→製造から5年以内
:商用車/バス→製造年から5年以内
ハンドル規制:左×右〇
メーター改ざん:〇
事故修復歴車:〇
関税:為替変動で変化           

 

 ・バングラディシュ 

割と新しい車両だけが行くので買取り価格に影響があります。
製造、登録年規制:船に積む際の車齢が5年以下であること。車齢は車両製造翌年1月1日から起算(製造当年もの輸出可能)
ハンドル規制:左×右〇
メーター改ざん:×
事故修復歴車:〇
関税:為替変動で変化
生産から経過年数に応じて原価償却率を掛け算出。高年式高関税、ハイブリッド優遇 ・例 アクア約108万円 ヴェゼルハイブリッド約145万円 プレミオ約165万円、ハリアー約460万円      

 

 ・スリランカ 

比較的新しい車両だけが行くので買取り価格に大きく影響があります。
製造、登録年規制:登録が乗用車35か月:小型商用車、47か月:大型商用車5,000㎏までは47か月:大型商用車5,000㎏以上は119か月
ハンドル規制:左×右〇
メーター改ざん:〇
事故修復歴車:〇
関税(為替変動で変化):軽ハイブリッド車約93万円、軽ガソリン車約102万円、1Lガソリン車約123万円、1,500CCハイブリッド車約264万円   1,001~1,500CCガソリン車約237~343万円、1,501~1,800CCハイブリッド車約579万円、1,801~2,000CCハイブリッド車約619万円   2,001~3,000CCハイブリッド車約927万円、2,001~3,000CCガソリン車約1,336万円、3L超ハイブリッド約1,928万円、3L超ガソリン車約3,143万円ガソリン車       

 

・モンゴル 

プリウス多い 買取金額はプリウスの価格が上がりやすい。

製造、登録年規制:なし
ハンドル規制:左〇右△(輸入後検査有)
メーター改ざん:〇
事故修復歴車:〇
関税(為替変動で変化):清三年で物品税が異なる。関税5%、物品税はハイブリッド、電気自動車はガソリン車、ディーゼル車の50%       

 

・香港

アルファードとヴェルファイアが多く、ミニバン系の中古車の買取価格に影響があります。
製造、登録年規制:なし
ハンドル規制:左×右〇
メーター改ざん:不明
事故修復歴車:不明
関税(為替変動で変化):初期登録税の課税率(乗用車)
・最初の15万 HKS:40%  次の15マンHKS:75%  次の20マンHKS:100% 以降:115%       

 

・マレーシア 

新しい車両だけが行くため買取り価格に大きく影響があります。
製造、登録年規制:初度登録月から経過月数12か月から59か月まで
ハンドル規制:左×右〇
メーター改ざん:不明
事故修復歴車:不明
関税(為替変動で変化):関税率/物品税/SSTの順に記載。~1.5L:30%/60%/10%、1.5~1.8L:0%/65%/10%、1.8~2L:30%/75%/10%、2~2.5L:30%/90%/10%、2.5L超:30%/105%/10%       

 

・シンガポール 

新しい車両だけが行くため買取り価格に大きく影響があります。
製造、登録年規制:登録日より3年未満、日本国内の初度登録から14日以内に輸出抹消した車両は新車並行輸出扱いとなる。中古車よりも低い関税。
ハンドル規制*左×右〇
メーター改ざん:不明
事故修復歴車:不明
関税(為替変動で変化):物品課税額=公開市場価格×20%、GST=CIF価格+物品税額×7%、登録費220SŞ、追加登録費(ARF)公開市場価格(OMV)のうち・最初の2万SŞ:100%・次の3万SŞ:140%・5万SŞ以降:180%  車両排出ガス料金:-2万SŞ~1万SŞ 中古車追加料金:1万SŞ      

 

・ニュージーランド 

実質的に最大の中古車受入国。買取り価格に大きく影響はありあせんが、低年式の車はバイヤーがの探している車だった場合は少し買取り金額が上がる可能性があります。
製造、登録年規制:排気ガス基準規制により2005年以前の生産車両輸入は実質不可
ハンドル規制:左×右〇
メーター改ざん:不明
事故修復歴車:〇
関税(為替変動で変化):9人乗り普通自動車まで関税なし。      

 

 ・ケニア 

低額車が多く輸出される。古い車や長距離を走っている買取金額への影響します。
製造、登録年規制:初年度登録より7年落ちまで・製造年月から初年度登録まで1年未満・輸入規制は登録年月ベース、関税計算は製造年ベース
ハンドル規制:左×右〇
メーター改ざん:〇
事故修復歴車:〇
関税(為替変動で変化):プロボックスV約20~65万円(製造2012~2015年)、フィットAT約36~113万円(製造2012年~2014年)      

 

 ・タンザニア 

低年式車メイン 買取り金額への影響はあまりありません。
製造、登録年規制:なし
ハンドル規制:左〇右〇
メーター改ざん:〇
事故修復歴車:〇
関税(為替変動で変化):・追加物品税 乗用車/商用車:製造年8年落ち~10年落ちまで→15%  乗用車/商用車:製造11年落ち以上→30% バス:製造年6年落ち→10%      

 

・ウガンダ

低年式車メイン 買取り金額への影響はありません。
製造、登録年規制:なし
ハンドル規制:左×右〇
メーター改ざん:〇
事故修復歴車:〇
関税(為替変動で変化):・2018/7/1環境税引揚・生産から8年まで:なし・生産から8~15年:50%  2018/7/1自動車登録手数料値上げ      

 

 ・ザンビア 

低年式車メイン 買取り金額への影響はあまりありません。
製造、登録年規制:斜度登録月からの経過月数24か月~
ハンドル規制:左〇右〇
メーター改ざん:×
事故修復歴車:不明
関税(為替変動で変化):・関税額合計 ・セダン:約32万3,000~69万3,000円 ・ハッチバック:約27万7,000~60万円 ・SUV:64万7,000~87万8,000円 ※金額差は排気量によるもの       ・モーリシャス 製造、登録年規制  乗用車の輸出可能日は初度登録日から18か月以上~47か月まで ハンドル規制 左× 右〇 メーター改ざん × 事故修復歴車 × 関税(為替変動で変化) ガソリン車/ディーゼル車 ・551~1,000CC/関税なし 物品税45% VAT15%  ・1,001~1,600CC/関税なし 物品税50% VAT15% ・1,601~2,000CC/関税なし 物品税75% VAT15%   2,001CC以上/関税なし 物品税100% VAT15%       

 

・ロシア 

冠水車(水没した車)多い。事故車や修復歴のある車の買取金額への影響は大きい。
製造、登録年規制:・個人輸入:初度登録から5年落ちまで・商業輸入:初度登録から7年落ちまで
ハンドル規制:左〇右〇
メーター改ざん:〇
事故修復歴車:〇(自走可能のみ)
関税(為替変動で変化):不明       

 

・キプロス

比較的新しい車両が行くものの他国との競合少ない。新しく低価格の中古車が多く輸出されるため買取価格への影響は少ない。
製造、登録年規制:初度登録年月から59か月まで
ハンドル規制:左〇右〇
メーター改ざん:〇
事故修復歴車:×
関税(為替変動で変化):不明       

 

・英国

規制がなくどんな車でも輸出される。買取金額への影響はすくない。
製造、登録年規制:なし
ハンドル規制:左〇右〇
メーター改ざん:不明
事故修復歴車:不明
関税(為替変動で変化):関税は課税価格(CIFまたはCIP価格)の10%、付加価格税(VAT)課税価格(CIFまたはCIPと関税額、通関手数料の合計)の20%       

 

・ジャマイカ 

割と新しい車両が行くが、低額車両が多い。買取価格への影響はほとんどない。
オークション相場への影響は少ない。
製造、登録年規制:製造が・乗用車系:6年・商用車 重量1,501㎏~3,000㎏:10年 重量3,001㎏~4,000㎏:20年 ・バス10~14席:10年 21~30席:15年・大型乗用車 重量4,001㎏~6,000㎏:20年 重量6,001㎏~8,000㎏:25年 重量8,000㎏以上:30年
ハンドル規制:左〇右〇
メーター改ざん:×
事故修復歴車:×
関税(為替変動で変化):・関税は個人輸入とディーラー輸入で異なる。
ディーラー輸入時の総関税率(乗用車)1Lまでのガソリン車:CIF価格×46%・1L超~2Lまでのガソリン車:CIF価格×61%  1L超~2Lまでのディーゼル車:CIF価格×51%・2L超~2.2Lまでのディーゼル車:CIF価格×50%・2L超のガソリン車:CIF価格×75%・2.2L超のディーゼル車:CIF価格×65% ※ハイブリッド、電気自動車を除く

 

 

見てもらうと、平均所得の少ない地域には低価格で古い年式の車が輸出されることが多く、それ以外の国は5年以内、7年以内の製造など規制がかなり厳しく制限されています。

車の買取りを利用して売却する場合は海外への輸出も考えて新車を購入して5年くらいのサイクルで乗り換えるのがベストなタイミングかもしれません。

 

これは内緒の話ですが、
昔は新車を購入して1年間乗ってから輸出をすると購入した時よりも高い金額で売れることが多くありました。なので、情報を知っている人は毎年新車に乗ってお小遣いも稼げる。といったことをしていた人もいました。

 

最近ではコロナの影響で海外への輸出がストップしているため、車を高く売ろうとしても、買取り業者も良い値段を提示しづらくなっています。

2020年の1月→2020年月で買取価格が平均して15万円も下がった。という事も普通なので、車を売却するタイミングは海外輸出が活発になってきてからでも良いかもしれません。
2021年の相場は回復傾向ですが、ロックダウン等の影響で中古車市場は不安定な状態です。

 

 

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まとめ

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・中古車買取り業者を利用して売却した車は車種によって海外輸出される。

・海外輸出される車は通常の買取りよりも金額を提示してもらえることが多くある。

・日本の車は車検があるので海外から「安心・安全」と信頼されている。

・自分の車が海外に輸出されるかどうか確認をしてみることが大事

・輸出される国によって買取価格に影響するものがあるので要チェック。

 

日本人としては国産車が海外に認められて、需要が大きいというのは誇らしいですね。

実際に査定マンが経験したこととして、50万円で買取りをしたプリウスが98万円で輸出バイヤーに買われたことがありました。

 

その時はもっと高く買取りをしておけばお客さんのためになったのに。と反省をしたことがありました。

 

高く車を売却するためにも、あなたの愛車が輸出向けなのか?どこの国に行き、買取り価格に影響があるのかを確認していてください。
それをもって中古車買取り業者へ価格交渉の材料として使ってもらえたら嬉しいです。

 

少し難しい内容でしたが、

お役に立てると嬉しいです。

 

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